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元町のお土産に!神戸の文化を感じる名品と選び方をご紹介!

2024.12.23
元町のお土産に!神戸の文化を感じる名品と選び方をご紹介!

神戸・元町と言えば、洗練された街並みと異国情緒あふれる雰囲気が魅力です。その元町には、神戸ならではの文化や歴史を感じる名店がたくさんあります。

今回は、元町で人気のお土産紹介と、お土産選びが楽しくなる選び方のコツについてご紹介したいと思います。

この記事を読めば、元町でのお土産選びだけでなく、どこでも楽しくお土産が選べるようになるので、ぜひご参考に読んでみてくださいね!

もうガイドブックにゆだねない!あなたのセンスを磨くお土産の選び方

ところでお土産を選ぶ時に、
お土産って選ぶの面倒くさいな・・・でも買っておいた方が良いかな・・・。
お土産を選ぶのも楽しみのひとつだよね!どんなお土産を選ぼうかな・・・。

あなたは、どちらを感じる派ですか?

どちらであっても、贈る相手のことを真剣に考えたり、真面目にお土産を選ぶタイプであることは間違いないでしょう。
お土産を選ぶ「コツ」は、3つです。

この3つをおさえておけば、贈る相手に喜んでもらえるだけでなく、自分も選ぶ過程を楽しむことができます。

お土産を選ぶ時のコツ①:その土地の歴史を少しでも知っておく

ガイドブックに載っている人気店や有名商品も良いですが、少し視点を変えて「その土地の物語を贈る」という意識を持つと、お土産選びがぐっと楽しくなります。
例えば元町の場合で考えてみましょう。

元町は「港町」であり、1868年(慶応3年)に神戸港が開港しました。
これにより、海外の文化や技術が一気に神戸に入り込み、特に元町周辺は商業地として大きく発展しました。

元町のすぐ隣である外国人居留地(現在の旧居留地エリア)では、西洋人が多く住むようになり、洋菓子店やパン屋が多く立ち並ぶようになったのです。

そのため、この時期にできた老舗の洋菓子店は今も数多く元町に残っています。

また同時に多くの中国人が移住し、貿易や輸出入業を主軸にしたビジネスを展開して、神戸の経済発展に大きく貢献しました。
これが南京町(中華街)の始まりです。

これを知ると、神戸元町の歴史は開港とともに始まり、そこを主軸としたお店や風景が、今も根強く残っていることがわかりますよね!

歴史を調べるのが面倒だと感じた方!ChatGPTに聞くと、簡単にその背景を教えてくれますよ。

お土産を選ぶ時のコツ②:パッケージデザインを見る

パッケージや包装紙の可愛さをチェックする人は女性には多いですが、男性はノータッチの人も多いですよね。
お土産を渡す相手が女性だと、かわいいデザインは喜ばれるかもしれません。

元町のお土産は、洗練されたデザインが特徴のものが多く、見た目にも神戸らしさを感じさせてくれます。
贈る相手が開けた瞬間、「おしゃれ!」と思ってもらえるデザインのお土産は、それだけで価値があります。

何がおしゃれなデザインかわからないよ・・・という方は、地元の風景やシンボルが描かれているもの、地元の職人が手掛けたデザインなど、その土地特有の雰囲気を感じられるものなどを選ぶと間違いないですよ。

もうワンランク上を狙うなら、和紙やクラフト紙を使ったパッケージや、光沢感のある缶入りのお菓子など、使われている材質に目を向けるのも良いでしょう。

お土産を選ぶ時のコツ③:自分の感性を信じて選ぶ

お土産選びで意外とやらないのが自分を信じて購入する!です。
これには経験が必要ですよね・・・。

「これは絶対美味しいぞ」と感じても、すぐに買う人は少ないのではないでしょうか。

もしかしたら、他にももっと良いものがあるかもしれないし、そんなに有名なお店ではないかもしれない。ガイドブックにも載っていなかったし。など、様々な理由から購入を見送るパターンが多いです。

しかし世の中には、ガイドブックにも紹介されていないようなお店で、本当に美味しいものや掘り出し物を見つけてくる人もいますよね。

これはもはや経験値。

普段から、自分の感性を信じて成功したり失敗したりしているのでしょう。

この感性を養っていくのも、お土産選びの楽しさを底上げしてくれますよね。
一度自分が良いと思ったものを信じて買ってみるのも良いかもしれません。

歴史背景から見る、元町のおすすめお土産BEST3をご紹介!

元町お土産の歴史

ここまではお土産の選び方についてご紹介してきました。
では早速、ガイドブックに頼らない目線で、元町でおすすめするお土産を3つご紹介していきましょう!

おすすめ元町のお土産①フロインドリーブ

神戸創業まもなく100年を迎える、ドイツパンや焼き菓子のお店です。
1924年にドイツ人のハインリヒ・フロインドリーブ氏によって創業され、日本人の味覚に寄り添った上品な味わいにアレンジされてきました。

本格的なドイツパンを日本に広めたことでNHKの連続テレビ小説「風見鶏」のモデルにも選ばれています。
今も当時の味わいを損なわないよう、昔ながらの製法を守りひとつひとつ丁寧に焼き上げています。

おすすめ元町のお土産②トアロードデリカデッセン

創業から70年余り、本場ドイツ人のレシピを受け継ぐソーセージやスモークサーモンを取り扱うのがトアロードデリカデッセンです。

昭和24年(1949)創業で、当時船乗りだったご主人が、ノルウェーの味を再現し、その後ドイツ人のアドバイスを受けながら改良を重ね、現在もその製法は守りつがれています。

創業時から人気の商品、スモークサーモンを使ったサンドイッチは、村上春樹氏の長編小説『ダンス・ダンス・ダンス』にも登場して話題になりました。 神戸元町では、船乗りのシェフが持ち帰ったソースで営む洋食屋なども複数あり、港町ならではの食が楽しめるのが魅力です。

おすすめ元町のお土産③放香堂

天保年間(1830~1843)創業、約180年の歴史がある放香堂は神戸港の開港に伴い、珈琲をお客さまに振る舞ったことで、日本初となる珈琲店として有名です。

放香堂では、明治7年(1874)からお茶とコーヒーの両方を販売し喫茶も行っており、今もなおコーヒーとお茶の二つの看板が掲げられています。

平成27年(2015)10月には、日本最古のコーヒーの復刻に取り組み、明治時代に輸入していたインド産アラビカ種の豆と、特別に開発した石臼を使って、当時の香ばしい味わいをお店で楽しむことができます。

神戸港の開港は、外国人が神戸に住むようになったり、海外の物資がたくさん運ばれてくるなど、商いを行う人々にとっては、大きな変化の時だったでしょう。

今までみたことのない海外の品物にふれ、それを日本人の口にあうものへと改良や工夫を重ねてきた結果、その技術が今に受け継がれてお店や商品として残っているのです。

元町には、こういった古くから商いを行っているお店がたくさんあり、 それぞれの創意工夫を感じることができます。
ぜひお土産選びの参考にしてみてください。

ここからは、日本人の味覚に合わせて改良を行い、神戸の名物のひとつともなった「瓦せんべい」についてご紹介していきます。

港町神戸だからこそ生まれた和菓子と洋菓子の融合

元町お土産瓦煎餅

亀井堂総本店の「瓦せんべい」

亀井堂総本店は、創業から150年の「瓦せんべい」の発祥のお店です。

創業者の松井佐助は、菓子屋で奉公中に日本人が見たことがないような生活物資が神戸に集まってくるのを見て、これらの材料を使い改良を重ね、洋風の味覚を作り上げました。

「瓦せんべい」は、和菓子の形をとりながら、日本人の味覚に合うように改良された洋菓子の先駆者のようなものと言えるでしょう。
では、150年受け継がれた技術にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず、四季の変化に合わせながら焼き加減、発酵時間を変える職人技は、創業当時から受け継がれた技術です。

新鮮な卵と瓦せんべい独自の小麦粉と砂糖、コクのある甘みを出すための蜂蜜だけでできた味わいは、ちょっとした温度で簡単に変化します。
それらを調整するのはまさに職人の技と知識です。

また、手焼きの難しさは、重たい焼き方を火から離すタイミングをはじめ、焼印、焼いた後に形を整える木型など、道具の使い方そのものにもあります。

お客様が常に「瓦せんべい」独特の食感と甘みを楽しめるよう、細かな職人の技術と知識がおしみなく使われているのです。 その技術と、こだわった素材の味わいと150年守り続けてきた歴史を、元町のお土産やご自宅用として、ぜひ味わっていただきたいです。

全世代に喜ばれる、お土産の基準・特徴をご紹介

ここまでは、楽しいお土産の選び方や、元町の歴史背景を感じるお土産をご紹介してきました。
最後に、多くの人に喜ばれるお土産の基準をお伝えしていきましょう。
これはお土産を選ぶ時に、なんとなく頭に入れていると、さらにぐっとお相手に喜ばれますよ。

個包装

全世代に喜ばれるものとしては、個包装されているものが良いでしょう。特にお年寄りや一人暮らしの方は、一度にたくさん消費するのは難しい場合があります。
個包装だと衛生的で、職場で分けるときにもとても重宝します。

軽くて持ち運びやすい

ご自宅にお届けしたり、職場でわけるお土産であればあまり気になりませんが、出会ったときにお渡ししたり、外出先でのお渡しになると、お相手が持ち帰る時に困らない様、軽くてコンパクトなものをご用意すると良いでしょう。

賞味期限が長い

賞味期限が極端に短いものはなるべく避けたいものです。
とくに真夏など食品が傷みやすい時期や、梅雨のカビが生えやすい時期に、賞味期限がすぎてしまうと、せっかくのお土産が台無しですよね。

家族が多くてすぐに消費してしまうようなら問題ありませんが、お相手が焦って食べ切らなければならないような期間のものは、避けておくのがベストでしょう。

まとめ

今回は、元町のお土産についてご紹介してきました。お土産選びは、その土地を楽しむことで商品の良さが見えてきます。
お渡しする相手にもそれらが伝わるものをお届けできれば嬉しいですね。

ガイドブックは、今流行りの商品や、目新しいものが載っている場合が多いですが、歴史あるお店には、その時代の良さや長年の技が組み込まれています。

知らなければなかなか感じることができないのが残念なところですが、知ると味ひとつにしても、感じ方が変わりませんか?

昔の日本人が愛した味と技術、今に伝えようとしている努力も含めて、お土産として手から手にお渡しいただければ、作り手としてはこの上なく嬉しいことです。

ぜひ、色々なお店のルーツを知って、お土産選びを楽しんでいただければと思います。