このたび亀井堂総本店の「TONOWA バターサンド ー神戸いちじくー」が、「第28回全国菓子大博覧会(2025年5月30日〜6月15日 北海道旭川市開催)」において、名誉総裁賞を受賞いたしました。
「農家の方々が手がけた、こだわりの果実や果実にまつわる歴史・ストーリーを、お菓子を通してみなさまに知っていただきたい」「バターサンドの味わいと素材のひとつひとつが醸し出すハーモニーを楽しんでいただきたい」。そんな想いで作り上げたのが「TONOWA バターサンドシリーズ」です。
今回はさらに「TONOWA バターサンド ーオリーブー」も農林水産大臣賞を受賞しており、9つあるTONOWA バターサンドシリーズのうち、2種類が大きな賞をいただくという大変光栄な結果となりました。
嬉しいご報告とともに、お品物の詳細や全国菓子大博覧会でどの様な点が評価されるかをお伝えしたいと思います。
目次
名誉総裁賞ってどんな賞?
全国菓子大博覧会は、明治時代から続く日本最大級の菓子展示会であり、約4年に一度開催される「お菓子のオリンピック」とも称される伝統ある催しです。
その中で「名誉総裁賞」は、皇族の名のもとに授与される、最も栄誉ある賞です。
選考では、味はもちろんのこと、地域性や独創性、デザイン性、国際性など、極めて高い次元での評価が求められます。
この賞は、昭和天皇をはじめとする皇室の方々が名誉総裁として深く関わってこられた経緯があり、ただ美味しいだけではなく、「日本の菓子文化として誇れる菓子」であるかどうかも審査基準となります。
私たち亀井堂総本店にとって、この「名誉総裁賞」の受賞は創業150年を超える歩みの中で培ってきた「地域とのつながり」「素材への誠実さ」「革新的な挑戦」などを評価していただいた結果であり、身に余る光栄と感じております。
とくに今回受賞した「TONOWA バターサンド ー神戸いちじくー」は、神戸産の果実を活かし、新しい感性で開発した商品です。名誉総裁賞という称号に恥じぬよう、これからもお菓子づくりと真摯に向き合ってまいります。
人の和をつなぐTONOWA バターサンドシリーズとは?

和洋の垣根を越えた新感覚バターサンドで独自性を演出
神戸港を窓口に多くの新しい洋の文化が流れ込んできた神戸の街。明治の初めごろ、多彩な異国文化の中から、当時はまだ貴重だった欧風菓子素材の小麦粉・卵・砂糖を「せんべい焼き」という和の技術で亀井堂総本店が作り出したのが「瓦せんべい」です。
「瓦せんべい」は洋の素材を和の形に焼き上げた、という意外性で人々を驚かせ、また、洋菓子の味に口がなじんでいない当時の日本人に、日本人でも食べやすい洋菓子として広く受け入れられました。
「瓦せんべい」という「和」な印象のお菓子から一転、「バターサンド」は全く違う「洋」の印象を受けますが、TONOWA バターサンドは「瓦せんべい」で培った物づくり精神を引き継いでいます。
選りすぐりの果実を、伝統的な「和」の技術で丁寧に加工し、リキュールやスパイスを駆使。ホロっとした歯ざわりに仕上がるサブレの焼き加減にもこだわりました。意外性がありながらも素材と素材が、香りや風味を引き立てあうハーモニーを楽しんでいただけるお菓子に作り上げました。
贈る人と贈られる人をつなぐ輪でありたい
TONOWAバターサンドを彩るパッケージは、贈るお客様から贈られるお客様へ、「あなたを想って贈る」気持ちがしっかりと伝わるお手伝いができるよう、静かな佇まいで色を添えます。現代のお菓子文化において、ただ消費する物ではなく、人と人のご縁をあたためたり、感謝の気持ちを伝える媒介としてお役にたてればと強く思っております。
名誉総裁賞受賞の「TONOWA バターサンド ー神戸いちじくー」
2025年の全国菓子大博覧会において名誉総裁賞を受賞した「TONOWA バターサンド ー神戸いちじくー」。店頭ではなかなか商品の開発秘話までお伝えしきれていないため、知るともっと楽しくTONOWA バターサンドを召し上がっていただける情報をご紹介していきたいと思います。
神戸が育んだいちじくの味わい
TONOWA バターサンド ー神戸いちじくーには、神戸市西区で採れるいちじくが、丁寧にじっくり蜜漬けした状態で使われています。都市型農業が盛んな神戸で育てられたいちじくは、糖度が高く香りも豊かですが、柔らかい果肉が長距離輸送に向かず、多くが市内で消費されているため、市外にはほとんど出回ることがありません。そんな神戸産いちじくを、お菓子を通して知って欲しいという願いもありました。
素材の個性を引き出す繊細な技術
いちじくは水分が多くお菓子として加工する際にはドライいちじくにすることが多いフルーツですが、TONOWA バターサンドでは鹿の子豆(かのこまめ)を作る製法で1日かけて丁寧に蜜漬けしてからホワイトチョコレートを合わせたバタークリームに混ぜ合わせました。
いちじくの果肉と混然一体となったバタークリームにほんの少しのシナモンを。ドライいちじくのような凝縮された甘さではなく、生食のいちじくを食べた様なフレッシュな香りを楽しんでいただけます。
農林水産大臣賞 受賞の「TONOWA バターサンド ーオリーブー」

同じく2025年の全国菓子大博覧会で「農林水産大臣賞」を受賞したのが、「TONOWA バターサンド ーオリーブー」です。
明治12年に日本で初めてオリーブの栽培に成功したのは神戸と言う知られざる歴史があります。そんな隠れた歴史に敬意を表し、新たな神戸土産としてTONOWA バターサンド ーオリーブーが誕生しました。
TONOWA バターサンド ーオリーブーには、フレッシュな風味を生かすため、若摘みの実だけを使用しています。グリーンオリーブを餡子炊き(あんこたき)の技術でコンポートに仕立て、アクセントとしてほのかにジン&ベルモットを加えました。
お菓子の材料としては思い浮かびにくいオリーブですが、油脂感のあるクセの強さは抑えつつ、オリーブの涼やかな香りと風味がお口の中に広がり、スッと過ぎ去っていく。どんな方にも召し上がりやすいお味になっています。
果実の香り・風味を引き立てる為に、一般的なバターサンドよりも甘さ控えめに作っておりますので、ワイン等と一緒に楽しんで頂くこともできます。
全国菓子大博覧会が評価するポイントについて
全国菓子大博覧会は単なる展示や販売の場ではなく、「お菓子を通じた地域文化・技術・想いの継承と発信」のための重要な会です。ほぼ、4年に1度全国各地で開催され、2025年の今回は北海道旭川市で行われました。
全国菓子大博覧会が評価する5つのポイントは、「姿」「美味しさ」「地域性」「国際性」「品格」。菓子業界の専門家が審査をしたあと、市民の審査が行われ、その後、評価点の高い順に、名誉総裁賞、内閣総理大臣賞、農林水産大臣賞…と機関賞の受賞品が決定されていきます。
評価ポイントの5つをさらに詳しくご紹介してまいります。
「姿」・・・配色・濃淡・光沢・着色の美醜・色と形の調和・気品、成果技術の巧拙、製菓の独創性、菓子と菓銘のつり合いが評価されます。
TONOWA バターサンドは女性の方でも口に運びやすいサイズと形、心地よい満足感を覚えるボリューム感を大切にしています。また、いちじくといった、香りを出しづらい果実の風味を引き出す技術に着目していただいたのでしょうか。
「美味しさ」・・・甘味の味の濃淡、味全体の調和、香りの性質、香りの強弱、香料の良否、香り全体の調和が評価のポイントです。
TONOWA バターサンドは、使用しているフルーツそのものの香りを引き立てる作り方をしていることが特徴です。オリーブや神戸いちじくにおいては、ほんの少しのリキュール、ほんの少しのスパイスによって引き出された自然な果実の香りをご評価いただいた、と考えられます。
「地域性」・・・地域の特色表現、地域ならではの素材を使っているかなど、地域との連携なども評価されます。
TONOWA バターサンドでは「実は神戸は日本で初めてオリーブの栽培に成功した土地だった。」とか「知られていないが神戸は日本屈指のいちじくの生産地!」といった隠れてしまっている歴史や、果樹生産者様のストーリーを掘り起こして、「バターサンド」というお菓子を通して、手に取ってくださるお客様にお伝えする。というTONOWA バターサンドが果たしたい役割をご評価頂いたのではないでしょうか。
「国際性」・・・日本の菓子文化を海外にアピールできるかという点で評価されます。
バターサンドは海外でも大変人気のある、日本発祥の洋菓子です。その中でもTONOWA バターサンド ーオリーブー、ー神戸いちじくーは餡子炊きの技術や、鹿の子豆を作る蜜漬けの技術で加工して、フルーツの香りを活かしたバターサンドに作り上げています。
この「和の技術を使った、日本の洋菓子」という点において、海外の方に美味しさも、日本の製菓技術もアピールできるかもしれませんね。
「品格」・・・包装及び容器の品位、美しさ、包装や容器とお菓子のつり合いがとれているかという点をチェックされます。
TONOWA バターサンドを包むパッケージは、華美ではありませんが細部まで丁寧に描かれたデザインとなっております。ギフトを贈る際、贈り手の「大切な相手を想う気持ち」が伝わるよう、控え目ながらも「贈る気持ち」によりそったデザインが、ひとつの魅力になっております。
お中元・内祝い・法人ギフトにもピッタリ

TONOWA バターサンドは発売以来、多くの方に贈答品としてお使いいただいております。贈り手の方には、お届け先の方に喜んでいただけるだろう、という安心感を。お届け先の方には、TONOWA バターサンドの美味しさやパッケージの愛らしさを通して、特別なものを頂いた!という喜びを感じていただけると、大変うれしく思います。ここでは、どのようなシーンでお贈りいただけるか具体的にご紹介いたします。
お中元・お歳暮 季節のご挨拶に
お中元やお歳暮といった節目の贈り物には、「確実に喜ばれるもの」「贈り手の感性が伝わるもの」が求められます。名誉総裁賞・農林水産大臣賞という実績を持つTONOWA バターサンドは、格式ある贈答先にも安心してお贈りできるお品物です。
受賞以前からも「パッケージに高級感があり喜ばれる」や「味わいや香りにこだわりがあり、ワンランク上の贈り物としてお渡しできる」という、有難いお声をいただいております。
- 化粧箱入りで高級感があり、見た目にも楽しめる。
- 相手のお好みに合わせて、「神戸いちじく」「オリーブ」などの風味を選べる。
流行り物などではなく、美味しいものを楽しみたいという方に選んでいただけるお品物ですので、安心してお贈りいただければと思います。
内祝いや引き出物 特別な日の「ありがとう」を形に
結婚・出産・新築などの内祝いにも喜ばれるのがTONOWA バターサンドです。どの世代にも受け入れられる優しい味と上質な包装は、大切なご報告と感謝の気持ちを丁寧に伝えるお手伝いができます。
- どなたでも開封しやすいよう内袋やシール
をデザインをしております。 - 甘すぎず、男女・年代問わず好評を得やすい上品なお味です。
法人ギフト・接待手土産 ビジネスシーンの信頼づくりに
法人間の贈答・お礼・ご挨拶まわりには、「話題性」「格式」「配慮」が必要です。TONOWA バターサンドは、その条件を満たすギフトとしておすすめいたします。とくに、全国菓子大博覧会では、皇室の方々が名誉総裁を務められていることなど、今回、名誉総裁賞を賜ったことで、さらにお取引先にお送りしても失敗しない商品としてご利用頂けることと思います。
- 精緻なパッケージデザインで、見た目の印象も良い。
- 「名誉総裁賞受賞」のお品物で品質の保証にもなる。
TONOWA バターサンドを通してお伝えしたいこと
TONOWA バターサンドは、単なる美味しいお菓子ではありません。私たちはこの商品を通して、「人と人の和」を大切にする心、「贈る」という文化のあたたかさ、そして日本中の果樹農家さんが大切に育てた果実と伝統技術が生む確かな価値を、ひとつひとつ丁寧に届けたいと願っております。
神戸産いちじくやオリーブなど、土地に根ざした素材を選ぶのは、その背景にある人や風土、歴史、物語を感じていただきたいからです。伝統的な製法に現代の感性を掛け合わせるのは、伝統と革新の調和を未来に繋ぎたいからです。
贈る方の想い、受け取る方の喜び、その間にある心の通あいを形にできるお菓子として、TONOWA バターサンドが在り続けること。それが私たちの願いであり、使命だと考えております。
「TONOWA」のご購入や詳しい情報はこちらからご覧ください。