亀井堂総本店の歴史

神戸ならではの時代背景により「瓦せんべい」は誕生し、考案した松井佐助は明治6年「亀井堂総本店」を創業しました。
「亀井堂総本店」は、当時神戸で最も通行の多かった「西国街道」沿いに店を構えました(後に「元町通り」となり多くの商店が軒を並べる神戸の中心地になりました)。

当時の亀井堂総本店
当時の亀井堂総本店

「灘の酒」以外にこれといった名産もない寒村の土地であったため、たちまちのうちに神戸名物としての名声を得るようになりました。
このことは、明治23年に東京で開催された博覧会に出品された『神戸名物の「瓦せんべい」が大好評を博した』と、当時の新聞に紹介されたこと、また、菊田一夫の小説「がしんたれ」の書き出しが「亀井堂の瓦せんべいは神戸の名物である…」と始まっていることでもうかがい知れます。
また、大正12年発行の「趣味の名物及特産3月号」(大阪・名物及特産社」)の中に「神戸の名物と云へば、誰でもが先づ第一に指を折るのが瓦煎餅である。」という書き出しで始まる綾亭子著「客足の絶へぬ瓦煎餅の龜井堂」という記事があり、当時の亀井堂総本店の人気の秘密が分析されています。先ず第一に材料の吟味に苦心していること。玄人にでも分からない程のごく僅かな差違にも妥協をせず、材料の品質を落とす事をせず、最上の優良品を用いていること、常に新鮮な商品を提供して品質を第一として目先の小欲を捨てひたすら製品の向上に腐心している結果、「瓦煎餅なら龜井堂」と世間から言われる信用を博した、と書かれています。

当時の製造風景
当時の製造風景

創業当時から変わらぬこの精神こそが暖簾を守り続けた基盤であり、先人達の想いを継承して伝統の手焼き製法を伝承しつつ、常に時代に即した顧客満足に努力を惜しまぬ事こそが、現在の亀井堂総本店の使命とし、未来へ向けて歩み続けています。

現在の元町通の店舗
現在の元町通の店舗

■会社沿革

1873年 初代店主松井佐助 現在地において創業
1890年 第三回内国勧業博覧会を機に、東京上野広小路に「亀井堂東京店」を開設。
後ののれん分け1号店「上野亀井堂」となる。
1924年 神戸市兵庫区多聞通にのれん分けの店舗を開設(現 亀の井亀井堂)し、以来4ヶ所にのれん分け。
1929年 東京人形町にのれん分け「人形町亀井堂」開設。
1933年 二代目店主松井福三郎 営業継承
1945年 戦災のため、社屋全焼。元町三丁目へ一時移転
1947年 三代目店主松井佐知夫営業継承
1951年 元町六丁目に復帰営業
1955年 大阪造幣局の「桜の通り抜け」で「造幣せんべい」の販売を開始
1957年 第14回全国菓子大博覧会にて「名誉総裁賞」を受賞
1977年 第19回全国菓子大博覧会にて「名誉総裁賞」を受賞
1986年 四代目松井佐一郎 営業継承
1989年 第21回全国菓子大博覧会にて「名誉金賞」、「内閣総理大臣賞」を受賞
1991年 広島造幣局「花のまわり道」で「造幣せんべい」の販売を開始
2013年 創業140周年を迎える
2014年 「瓦せんべい」が平成26年度五つ星ひょうご認定商品に選ばれる
2015年 「やわらか焼」が平成27年度五つ星ひょうご認定商品に選ばれる
2017年 6年連続神戸セレクション認定企業に選ばれる

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